変位電流測定(DCM)について
変位電流測定(DCM, Displacement Current Measurement)は、サンプルに三角波電圧を印加して極小応答電流の特性を解析する測定法のことを言います。
応用例は以下のとおりです。
応用例①:液晶セル中の液晶スイッチング動作、イオン不純物量、抵抗および静電容量
応用例②:有機半導体素子における電荷の注入・蓄積・トラップ特性評価
有機EL分野での活用例 –電荷注入状態観察-
陰極からの電子注入現象が劇的に変化するフッ化リチウム(LiF)層挿入効果をDCM測定結果より考察した結果が以下のとおりです。
LiF挿入により、電子のみでなくホール注入にも影響を及ぼしていることを確認
※本検討結果は、SID 2020にて株式会社東陽テクニカ様、TOYOTech LLC様と共同発表をしました。